SQ/SQE ポンプの機能と利点
地下用途において、各種の保護機能がSQ/SQEポンプをいかに堅牢なものにしているのか理解を深めます。
水中ポンプを地下に設置する場合、保守サービスが面倒で高額なことを考慮すると、何にもまして重要になってくるのが動作の信頼性です。
このチュートリアルでは、SQ/SQE ポンプの重要な機能と利点を見ていく中、このポンプがいかに堅牢で地下での動作に適しているか説明していきます。
まず、SQ/SQE ポンプの内蔵保護機能を見てみましょう。保護機能は下記に対して効果を発揮します:
- 過電圧、過小電圧
- 空運転
- 過負荷
水不足または不安定な電力の場合、保護機能がいかに信頼性のあるパフォーマンスを確保しているのか詳しく見てみましょう。
過電圧、過小電圧など電力供給に大きな変動が生じると、長期間では従来型ACモータにダメージを与えてしまいます。
堅牢な SQ/SQE は広範囲の電圧を有しているので、モータがオーバーヒートするリスクは少ないです。
電圧が 150 Vから 315 V の幅以外で変動した場合、ポンプは自動的に停止し、モータを保護します。電圧が再び許容範囲内になると、ポンプは再起動します。
図は、従来型ポンプの電圧範囲とSQ/SQE ポンプの電圧範囲を比較しています。この電圧範囲の幅が狭いと、何度も停止が繰り返されて不便になるか、ポンプにダメージを与えます。
空運転は、ポンプ故障の原因になります。とくに水不足気味の井戸の場合はそうです。水不足が検出された場合、SQ/SQE ポンプの一体型空運転防止機能が自動的にポンプを停止します。
停止5 分後、ポンプは再起動を試みます。水不足が解消されていない場合、ポンプは再度停止し、再度5分後に再起動を試みます。このサイクルは、ポンプに水が検出されるまで続きます。
次に、過負荷の問題について見てみましょう。ポンプは、電力消費量が増えたときは通常、過負荷の状態になります。たとえば、ポンプが高速運転する場合の起動のときなどです。
内蔵のソフト スタート機能が搭載されている SQ/SQE ポンプは、本管からの電流を制限して、電気設備を過負荷から保護します。図では、起動時おける従来型ポンプと SQ/SQE ポンプの電流の差異を示しています。
しかし、ソフト スタート機能の利点はこれだけではありません。
ポンプのソフトスタートのその他の利点は下記のとおり:
- パイプ内の水撃作用の発生を低減します。
- 起動中にポンプの摩耗を最小限に抑えます。
- 以上の利点は SQ/SQE ポンプの寿命を延ばします。
このような内蔵の保護機能は効果的であり、地下用途にSQ/SQE ポンプを選定する場合、信頼性のあるポンプ運転を確保するための追加の保護設備を設ける必要がなくなります。
ポンプは軽量のため簡単に設置することができ、外部スターター ボックスを必要としません。