冷却塔のエネルギーを最適化する方法
冷却塔のエネルギーを簡単に最適化する方法と、その方法の全システム稼働における重要性について確認します。
冷却塔の日々の稼働においてエネルギーを最大限に節約するためには最適な運転が重要です。このモジュールでは、冷却塔のエネルギー最適化を簡単に行う方法と、システム全体の運転における重要性について説明します。
従来の冷却塔では、ポンプは冷却塔の設置時に併せて設置されます。そして多くの場合、ポンプは固定速度で運転されその運転を制御することはできません。
つまり、ポンプは常に100%の出力で運転しています。ところが、実際は100%の出力は必ずしも必要ではありません。グルンドフォスのiSOLUTIONSを使用することでポンプは冷却塔を制御することができシステム全体のエネルギーを最適化することができます。
それでは、その仕組みを見てみましょう。重要なのは、スマートポンプがオールインワン設計である点です。必要な機能がすべてポンプに組み込まれているため既存のシステムでも新規のシステムでも同じように機能します。
冷却塔において通常選択されるグルンドフォスのポンプは大流量・低圧の単段ポンプNB/NKです。冷却塔による温度制御で最適なプロセス温度が維持できないと
設備に損傷を与える過熱のリスクが生じます。一般的に施設では処理温度を最適に保つ必要があります。最適に保たれないと、加熱のリスクが生じ、施設に損傷を与えることがあります。
エネルギー最適化の観点から、ポンプと冷却塔の両方の最適な稼働を確保するための重要なパラメータをいくつか挙げてみましょう。すなわち速度調節と起動/停止機能です。冷却塔内のポンプとファンを速度制御することで、ピーク時には100%の出力で稼働し、不要な時には速度を低下させることができます。
従来の固定速ポンプと比較すると、これはエネルギーを節約する最適な方法です。起動/停止の機能は、ポンプに搭載された周波数コンバータを内蔵するMGEモータで有効になります。この機能により需要に応じた起動/停止が可能となり、エネルギーだけでなく水も節約することができます。各種制御によるエネルギーの最適化も可能です。
冷却塔に接続されたグルンドフォスのポンプは通常、圧力一定制御を行います。これは機能面を考えた場合、安全な方法と言えます。一部のシステムでは、さらに多くのエネルギーを節約できる温度差一定制御も可能です。
しかし、全てのシステムでこの制御ができるわけではありません。以上が冷却塔におけるエネルギー最適化する方法についての概要です。次のモジュールではスマートフォンアプリGrundfos Goを使用して、ポンプを冷却塔に接続する方法についてさらに詳しく見ていきます。