信頼性と快適性を高水準に保ちながら性能を向上
信頼性と快適性を高水準に保ちながら性能を向上
システムの信頼性と快適性を一切妥協することなく、流量を常に最適なレベルに保ちつつ、ポンプのエネルギー消費量を大きく削減する仕組みを解説します。
このモジュールでは、グルンドフォスのポンプ個別分散式水循環空調システムを利用して
HVACシステムの性能を向上させ、
能力を最大限に引き出す方法をご紹介します。
また、システムの信頼性と快適性が一切損なわれない理由についても解説します。
まずは、ポンプ個別分散式水循環空調システムと従来型システムの違いを見てみましょう。
一般的なHVACシステムは、最大負荷で
最大流量にて運転するよう設計されています。
現在稼動しているHVACシステムの多くが
可変一次流量システムまたは、一次/二次冷水システムであり、
圧力が低いほどポンプの効率が高くなる構造になっています。
圧力を下げることで流量や揚程の要件に対して最適なポンプ速度が確保されます。
ポンプ個別分散式水循環空調システムの仕組みは、これとは全く異なります。
制御弁や調整弁といった圧力を下げるパーツの数が少ないため
最大負荷で運転している場合でも
省エネを実現できます。
従来型に比べて配管内の動的損失が低いため、
流量が減るとシステム全体の圧力も下がります。
可変速一次ポンプは
各チラーとバイパス管から送信されるセンサの測定値に基づいて制御され、
チラーの最小流量を維持しています。
また、流量は二次側の分散設置されたポンプから来る
実際の流量と一致するようになっています。
これによって温度差が最適化され、チラーが最適な運転状態に維持されます。
つまり、可変速制御を用いてポンプ性能を最適化する従来型システムと比較すると、
負荷が小さい場合でも
ポンプ個別分散式水循環空調システムの方が
圧力が大幅に低くなります。
圧力が低いほどエネルギー消費も抑えられます。
従来型の定速システムと比較すれば、省エネ効果はさらに高くなります。
ポンプ個別分散式水循環空調システムの特徴をまとめましょう。
流量が常に最適なレベルに維持され、
ポンプ速度は空気調和機の負荷に応じて調整されます。
また、バイパス流量がないため一次側と二次側の流量が一致し、
従来型システムと比較するとエネルギー消費量を約54%削減できます。
需要を超えた過剰なポンプ運転はありません。
グルンドフォスのポンプ個別分散式水循環空調システムを導入すれば、
既存のHVACシステムの性能が向上し、
信頼性と快適性を一切妥協することなく、
能力を最大限に引き出すことができます。