ポンプ個別分散式水循環空調システムの制御機能

ポンプ個別分散式水循環空調システムの制御機能

可変速制御の一次ポンプで利用できる制御機能と、Control MPCを使ってポンプ個別分散式水循環空調システムを構成する方法について解説します。 

このモジュールでは、グルンドフォスの
ポンプ個別分散式水循環空調システムにおける
可変速制御一次ポンプの
制御機能を詳しく解説します。

Control MPCと併用して一次ポンプの速度を最適化できるよう、
一次ポンプは並列に配置されています。

必要に応じて一次ポンプと分散型ポンプの温度差をバイパス管で測定し、
これを均等化することで
速度を最適化しています。

Control MPCの主な優先機能は、
作動中のチラーで最小流量を維持しチラーを保護することです。

2番目に重要な機能は、一次側の流量と二次側の流量を一致させることによる、
一次ポンプの過剰運転の防止です。

つまり、バイパス管を通過する流量がなくなります。

主なメリットは、冷房システムでよく見られる温度差低下の検出を、
防止、または最小化することで得られる省エネ効果です。

各チラーには自動遮断弁が取り付けられています。

チラーが運転している間は遮断弁が開放され、
停止している間は遮断弁が完全に閉じられます。

チラーと一次ポンプの数はビルとシステムの規模によって異なります。

各チラーで最小流量を維持するには、
すべてのチラーに差圧センサか流量計を設置する必要があります。

遮断弁やビルの管理システムから送信される信号が、
これをプレスタート信号と言いますが、
どのチラーが作動中であるかをコントローラに報告します。

これによってコントローラは運転中のチラーを認識し、
チラーの流量が制限値より低い場合は、一次ポンプの流量を増やすことができます。

コントローラのもう1つの目的は、バイパス管からのセンサ入力に基づいて
すべての分散して設置されたポンプで必要とする流量に合わせて
一次ポンプの速度を制御することです。

この目的を遂行するため、MPC コントローラ は
バイパス管周辺に設置されている4つの温度センサからアナログ入力を受信し、
ポンプ速度を調整します。

すでにビル管理システムや制御システムが装備されている場合は、
最寄りのグルンドフォス販売会社にお問い合わせください。

グルンドフォスのポンプ個別分散式水循環空調システムなら
流量を常に最適なレベルに保ち、Control MPCの制御機能を用いて
システムを自由に構成することができます。