排水処理におけるミキサーの重要性を理解
なぜミキサーを正しく配置し、一般的な配置の推奨事項を理解することが重要であるか、ご覧ください。
混合は、最高の排水の品質を確保するため、排水処理にとって重要な側面です。
最もエネルギー効率の高い装置を実現するためには、最低限の消費電力で必要な推力を提供することができるミキサーを選択することが重要です。
廃水処理工場でミキサーを使用する時には、タンクの寸法、液体の性質、および特定の混合作業について検討することが必要です。このようにして、アプリケーションにとって最もエネルギー効率の高いソリューションを確保します。
しかし、タンク容量内にミキサーを正しく配置することも不可欠です。
このコースでは、なぜミキサーの配置が非常に重要なのかをさらに詳しく見ていきます。その後、特定の配置の推奨について詳しく取り上げます。
まず、ミキサーを正しく位置決めすることで、エネルギー液体に移送し、これによってバルクフローを確保します。
第二に、ミキサーの損傷を防止し、ミキサーの操作寿命を延長します。
最後に、タンクの容積全体で発生しうる生物学的プロセスを向上させます。
これでミキサーの一般的な配置規則がお分かりになると思います。これは、ほとんどのタンクに適用されます。ただし、クローズドループタンクには特定の規則があります。これについては後で考察します。まず最初に、一般的な配置に関する推奨事項を見ていきましょう。
最小の冠水よりも深い位置にミキサーを配置すると、渦の形成を防ぎます。渦はミキサーの機械部品上に不平衡負荷を引き起こす可能性があるため、これは非常に重要です。水面に近すぎる場合、プロペラの後方に渦が生じることがあります。
ミキサーを正しく配置することでこれを回避できます。推奨される最小の冠水は、プロペラ翼の先端と水面の間の最小距離として定義されます。距離は必ずプロペラの直径未満にしてください。
ミキサーに、タンクの下およびタンクの側壁に特定の隙間があることも同様に重要です。
ほとんどの場合、タンクの底近くにミキサーを設置すると有益です。タンクの高均質化グレードを達成するためのバルクフローを維持しながら、固体粒子の沈降を避けられます。ただし、ミキサーがタンクの底に余りに近くに配置されている場合は、プロペラの先端とタンク下部の間に高レベルのストレスが発生する可能性があるので、性能が劣化します。
したがって、正しくバランスをとることが重要です。これまでの経験で、プロペラ先端からタンクの底までの最小の隙間は、プロペラの直径の半分未満でなければならないということが証明されています。
この上面図で見られるように、タンクの側壁に従って誤ってミキサーを設置すると、混合の効率とフローの生成にマイナスの影響を与えてしまいます。これは、プロペラ先端と側壁の間に高レベルのストレスはある場合に、ひどい振動が発生するためです。
この問題を回避するために、テストでは、プロペラ先端と側壁の間の最小の隙間をプロペラの直径の半分にする必要があるということがわかっています。
最後に、プロペラ先端とタンクの後部壁の距離が正しくないと、フロー障害のリスクがあることを意味します。最悪の場合、ミキサーに深刻な損傷を与えてしまいます。
この場合、プロペラの先端から後部壁の間の最小隙間が、プロペラの直径よりも 50%大きくなることが推奨されています。
タンクに関連してミキサーの距離を正しく取ることに加え、危険な渦巻流を回避するために十分な距離で設置することが必要になることも時々あります。
これらの規則は、幅広い排水アプリケーションとタンク形状に適用されます。
ただし、クローズドループタンクに関しては、さらに固有のガイドラインに従わなければなりません。概要をご覧ください。
クローズドループでの主な目的は、タンク全体の幅と深さで安定した循環フローを生成することです。しかし、このためには、フローメーカーを正しく配置さすることが最も重要です。
例えば、フローメーカーの配置が、カーブの後部に接近しすぎると、設置機器に機械的損傷が発生するリスクが高まります。これは、乱流の発生の可能性があり、プロペラ方向への速度供給が均一でないことが原因です。後部の供給フローの速度は、できるだけ均一であることが重要です。プロペラからトルクに従った、カーブ部分の水速度の配給が均一に行われていません。
また、曝気ゾーンの後にあまりに接近して配置されていると、曝気ゾーンの密度が低下するために、螺旋流の危険性が高まります。この螺旋流は、フローメーカー周辺に乱流を生み出します。機械部品の不平衡負荷が発生し、最悪の場合は機械の損傷を引き起こします。
数十年に及ぶ経験から、フローメーカーから最初の列のディフューザーまでの隙間は、少なくとも水路の幅と水深の間の最大値に等しくなければなりません。曝気ベッドにより、障壁が ディフューザーの上に上昇します。そのため距離を維持することが重要となります。そうでなければ、危険な逆流によってフローメーカーが損傷を受ける可能性があります。
さらに、ディフューザーの最後の列と次の曲線の開始との間の最小距離は、水深に等しくなければなりません。同様の規則が、後部の フローメーカーと、ディフューザーの最後の列の間の距離に適用されます。
そのため、当社ではこのコースの中で規定しているように、適切な推力レベルを確保し、それによってエネルギーを節約できるように、一定のガイドラインに従うことが重要となります。ミキサーとフローメーカーを最大に活用するためには、配置に関する総合規則に従う事が必要です。効率的に安心して機器を操作するだけでなく、発生しうる機械の損傷を避けるためです。