カーステンさん 顧客の間で大きな話題となり議論になっているのが水の再利用です。

水の再利用は単なる話題だけでなくその他にもいろいろ考慮すべき点があります。

その点について意見を聞かせください。

わかりました。

水の再利用は世界中で
話題になるほどとても重要な課題です。

重要視されている理由
そして今後もさらに重要な課題として

水不足の問題があります。

世界の各地では利用可能な水が段々と少なくなっています。

ヨーロッパでは人口の約11%が水不足に悩まされています。

中でも南ヨーロッパでは、約20%という数字になります。

そして夏の間になるとその数は50%に上昇します。

このように、水不足は現実問題として存在しているのです。

さらなる問題は水不足が各地に均等に起きていない点です。

人が住んでいる場所によって事情が異なります。

水不足は水を再利用する理由の1つですが
実際は他ににもあるのですよね？

わかりました。

水不足の問題の他にも水を良好な状態で効率的に使用することについて
かなりの数の関連する法規制が施行されています。

例えばインドと中国では液体ゼロ排出に関する法規制があります。

この法規制によると産業廃水の処理については固形廃棄物だけが
残りの水は産業用として再利用されなければならないとしています。

このような規制は今後ますます重要視され、
水処理における環境配慮がより求められます。

わかりました。我々は水不足や法規制などの
課題を抱えているわけですねこの他にもコスト面からも
考慮に入れる必要があります。

それはどういうことでしょうか？

世界における水の価格を見ると上昇し続けています。

そのため水の価格が上がっており、
また水の処理には運搬やエネルギーなどに対する
経費が掛かります。

水の処理を現場で行い、再利用できればコスト削減にもつながります。

このことは、とても重要です。

廃水の処理は海水の処理よりも3倍から4倍も安いからです。

つまり、水の再利用に当たってはコスト問題が大きく関係しているのです。

なるほど、興味深い話ですね。

水の再利用にはコストの問題、コストの問題
水不足の問題や法規制の問題が関係しています。

私の意見ですが、水の再利用はもっとシンプルに考えてもよいと思います。

とはいっても、そのことはすべての国、地域に当てはまりません。

その理由は何ですか?

残念なことに、いくつかの障害が立ちはだかっています。

主な問題の1つとして、一部の国では、
再利用水は飲料水として許可されていません。

その場合、再利用水は、かんがい、トラックの洗車
などに使用するしか方法はありません。

一方では、産業界ではごく普通に
複合的な産業廃水が処理されています。

そして、その廃水を処理するためには
特定の技術を開発し、実証されなければなりません。

市場に新規参入するための新技術を得るには多くの時間が必要となります。

グルンドフォスはいままでも、そしてこれからも
新技術開発に力を入れていきます。

当社の目的は、国連の持続可能な開発目標6で強調される
安全でクリーンな水の供給のため最善を尽くすことです。

このことは、グルンドフォスにとって大変重要なことであり、
この目的に沿って新技術を開発し、世界により安全な水を供給しています。

当社の未来はチャレンジのときであり、その成果を期待しています。