ポンプは世界の電力消費量の10%を使用しています。

この驚異的な数字は、主に摩耗したポンプ、サイズの合わないポンプなど 非効率的なポンプの使用が原因です。 その結果、エネルギーの過大な使用、無駄な使用をもたらしています。 ここでは、 エネルギー最適化と その利点について説明します。

簡単に言いますと、ポンプエネルギーの無駄な使用は、 明らかにエネルギー最適化に逆行するもので、 そのため、エネルギー最適化を進めるにあたり、 省エネと環境負荷の軽減は避けて通れない課題となっています。 ある研究によると、ポンプ1台当たりの 潜在的な平均省エネ量は15,725 kWh となっています。

これは、ポンプ1台当たり1,570ユーロにも相当します。 この数字をもっと広い視点から見てみると、 自動車3台分の年間CO2排出量に等しくなります。 このようにポンプのエネルギー最適化は環境に大きな影響を与えるのです。

また、エネルギー最適は膨大な経費の節約にもつながります。 それでは詳しく見ていきましょう。 冒頭でも触れましたが、ポンプの非効率性を引き起こしている 原因の1つ不適切なポンプサイズの選定があります。

それでは、なぜこのような不適切なサイズ選定が起こっているのでしょうか？ 一部の設計エンジニアの中には、設計段階でリスクがあっても 問題ないように安全対策をとっています。 しかし、ポンプのサイズが間違っている場合は、 エネルギーとメンテナンスのコストが上がります。

そして、このことが次に述べるような状況になります。 ポンプの寿命が尽きるまで使用した場合、 エネルギーにかかるコストは全体の85％と莫大なものとなります。 なお、保守サービスとメンテナンスにかかるコストの割合は10％です。

すなわち、不適切なサイズ選定によるポンプで 安全対策を行ったとした場合であっても、 ポンプは最適には稼働せず、エネルギーコストに大きな影響を及ぼすのです。

要約すると、エネルギー最適化に関しては次に述べるように二つの主な考え方があります： まず、ポンプのエネルギー最適化により、エネルギーコストを削減し、 また多額の運用コストも減らすことができます。

次に、ポンプのエネルギー最適化により、 環境負荷を軽減するとともに  気候変動対策に向けた重要な取り組みを前に進めることができます。