イントロダクション
内蔵熱量計、温度差制御、流量制限機能など、TPE3の特徴を解説します。
このビデオでは、TPE3の最も重要な機能とアプリケーション分野について紹介します。
TPE3は商業ビル向けのインライン型ポンプですが、グルンドフォスではポンプ以上の製品であると考えています。なぜTPE3がそれほど特別なのか、これからお見せしましょう。
TPE3の心臓部には、最先端の温度差制御モードや流量制限機能、内蔵熱量計、統合された、外部センサへのほぼ無制限の接続など、高度な技術がいくつも使われています。
すべては、期待しうる最先端の機能をすべて備えたグルンドフォスのポンプから始まります。
さらに、TPE3には設置先のシステムやアプリケーションを最適化する、これまでの常識を覆す最新機能が使用されています。
まずは温度差制御モードについて詳しく見てみましょう。温度差制御モードでは、流量と戻り温度の測定値の差に基づいてポンプを運転することができます。このような運転はこれまで非常に困難でした。
1台または2台の外部センサをTPE3に直接接続すると、ポンプが温度差に基づいてシステムに必要な流量を判断します。そのほかの装置は必要ありません。
TPE3には、他のTPE3ポンプ(実際には最大4つのシングルポンプ)に直接接続できる独自のワイヤレス技術もあります。
接続されたポンプは共同制御モードで運転され、カスケード・モード、交互運転モード、またはバックアップ・モードから選ぶことができます。そのほかのポンプ制御ユニットは不要です。
さらに、流量制限機能を使えばシステムからポンプ用の流量調整弁をなくすことができます。
新機能の内蔵された熱量計も忘れてはいけません。システムのインバランスをなくし、消費電力を抑えてくれます。
このように、最先端のポンプと高度な機能を融合させた非常にインテリジェントな設計で、システムを最適化します。
それではTPE3が適している様々な用途をご紹介しましょう。TPE3はあらゆる暖房設備や冷房設備、地域熱供給設備に利用することができる万能インライン型ポンプです。TPE3の優れた機能によって性能が向上する仕組みを、部品保護やシステム監視、システム制御、消費電力の点からいくつか例を交えて解説します。
凝縮工程のないボイラーシステムにTPE3を使用すると、ボイラー保護が向上し、運用費が削減されます。TPE3を、戻り温度を測定する外部温度センサと組み合わせます。ポンプはバイパス配管の流量を調整することでボイラーに入る水の温度をコントロールすることができ、水温を常に適切なレベルに維持することが可能になります。
1ストリングの暖房設備では、TPE3はシステム効率の向上に効果を発揮します。1ストリングの暖房設備は一般的に定流量制御を用いた設計になっています。よって低負荷の使用条件ではシステムからの戻り温度が高くなる傾向にあります。TPE3ポンプは流量と戻り温度を監視することでこの問題を解決します。この機能によってポンプは実際の温度差に合わせて運転を調整することができ、温度差制御モードが本来の役割を果たすことができるようになります。
TPE3を熱回収システムに利用すると、水温とコストを効果的に下げることができます。
循環型の熱回収システムは、外気温と還気との温度差が2~3℃を超えたときのみ運転するのが理想です。
TPE3に温度センサ2台をシステム内に追加し、測定値から算出される温度差に応じてポンプがシステム内の循環流量を調整することができるようになります。
家庭用の温水循環システムにTPE3を利用すると、温水の温度をコントロールすることができ、電気代の節約につながります。家庭用の給湯システムでは、蛇口をひねった瞬間に温水が出なければなりません。
従来のシステムでは定速ポンプを年中無休で24時間運転していましたが、これでは電力の無駄遣いになってしまいます。
TPE3を設置して、定温制御モードに設定しましょう。
内蔵された温度センサからの信号を受け取ったポンプは実際の需要に基づいて性能を継続的に調整し、水温を理想的なレベルに維持します。