事例
グルンドフォスがTPE2ツインポンプで QNB Finansbank データセンターのグリーン化をサポート
1987年に設立された Finansbank は、トルコで初めて株式公開を果たしたプライベートバンクであり、既成概念にとらわれないサービスコンセプトで、この業界の先駆者となりました。2016年、Finansbank とその子会社は、カタール最大の金融機関であり、中東・アフリカ地域で最も権威のあるQNB(カタール・ナショナル・バンク)に買収されました。
QNB Finansbankは、環境への配慮を示し、より効率的なエネルギー利用への動きに参加している企業のひとつです。データセンターは年中無休で継続的なサービスを提供しなければならないため、特に冷却アプリケーションで大量のエネルギーを消費します。 このため、信頼性とエネルギー効率の高いソリューションが必要となり、効率向上プロジェクト(EIP)の一環として、13年間使用されていたガスベースの冷却システムに焦点が当てられました。エネルギー効率と大容量の両方を考慮し、ガス冷から液冷のシステムへの切り替えを決定したのです。
ソリューション
ソリューションは、ドライクーラー、CRACユニット(コンピューター室用空調設備)およびフリークーリングを利用する水冷の冷却システムの導入でした。エネルギー消費をさらに削減するため、グルンドフォスは冷却回路にTPE2ツインポンプを提供することによって、この改修プロジェクトに貢献しました。
導入された設計は、冷却能力71.8kWの8台、冷却能力52.3kWの6台、冷却能力27.4kWの1台を組み合わせた3種類のCRACシステムと、IE5相当効率の TPE2 ツインポンプ15台で構成されています。この水冷システムにより、フリークーリングの導入とコンプレッサーの停止が可能になりました。外気温が十分に下がった場合には、外気を取り入れます。
成果
QNB Finansbank は、持続可能な技術へのトレンドをリードしており、電気と水の消費を抑え、二酸化炭素排出量を最小限に抑えるソリューションを提供することで、データセンターによる環境負荷低減に貢献しています。QNB Finansbank は、自社施設で使用されたグルンドフォス製品の高いパフォーマンスとスムーズな運転の実績から、このプロジェクトにも導入するのが最適だと判断しました。
新冷却システムが完全に稼働すれば、容量の増加、エネルギーの削減、CO2の削減、効率の向上など、すべての指標を満たすことができる見込みです。