事例
高品質の水にこだわるクラフトビールメーカーに高い精度と信頼性を提供
はじめに
醸造の現場では、一貫性が最も重要です。水質管理に細心の注意を払うことで、どこで飲んでも同じ味を楽しめるビールを提供することができます。これは、オハイオ州初のクラフトビール醸造所である MadTree Brewing 社にとっては特に当てはまるものでした。2013年の創業以来、同社のすべてのプロセス水には逆浸透膜(RO)が採用されています。
逆浸透は、様々な水に対応することができ、MadTree 社の絶賛されるビール製品を生産する上で重要なプロセスです。ドイツのケルシュからフランスのセゾンまで、ビールは一定のミネラル成分と醸造水の成分を維持しています。
状況
最初の数年間、醸造所が直面した最大の難関の一つ、需要に追いつくことでした。最大で25,000バレルのビールを生産できるようになった後、生産を拡大するために工場を移転することを決定しました。これにより、生産量を18万バレルまで増加させ、今後の成長を支えることができます。
「より大きな設備でRO水の生産量を増やす必要があっただけでなく、旧施設の井戸水源から市水源への切り替えも行う必要がありました」と、醸造オペレーション部長の Matt Rowe 氏は述べています。
シンシナティ市の水を使用するようになったことで、市水に含まれるクロラミンを除去するために、ROユニットのプレフィルタ部に化学薬品を注入するという、新たな一連の要件が追加されました。
「以前RO装置を設置した際に、様々なメーカーのチューブポンプを使用した経験があり、その時に経験した問題を今回は回避したいと考えていました。」と 、Rowe 氏は述べています。
ソリューション
より効率的で成長可能な設備についての目標を実現するために、MadTree 社は Veolia Water Technologies 社に醸造業者のニーズを満たすROスキッドシステムを依頼しました。
グルンドフォスのスマートデジタル定量ポンプ2台と立形多段うず巻ポンプCRN 1台が、ROスキッドシステムのために選定されました。Rowe 氏は、スマートデジタル定量ポンプについて、プロセスの2つの重要なポイントで薬液注入を行うため、幅広い範囲で精度が高いものが選ばれたと付け加えました。
ROシステムに加えて、MadTree 社は、供給用と循環用に2台のCRNポンプ、および蒸気発生器に2台のCRポンプを利用しています。
成果
グルンドフォスのポンプは、2017年に運転を開始して以来、問題なく稼働しています。Rowe 氏がグルンドフォスを推薦する理由は、シンプルなインターフェースで流量を調整できるなどの使いやすさ、最小限のメンテナンス、高い信頼性にあります。
ROシステムの初期段階では、原水に含まれるクロラミンを除去するために必要な化学薬品の注入量を正確に調整する必要がありました。Rowe 氏のチームは、Veolia 社の技術者に来てもらって調整するのではなく、ポンプのターンダウン範囲3,000:1の調整をダイヤルを回して自分たちで正確に行い、システムの要求を満たすことができました。
「私たちのシステムの両方の注入ポイントに使用しているグルンドフォスのポンプは、完璧に機能しており、操作や調整がとても簡単です」とRowe 氏は言います。
MadTree 社は重要なスペアパーツ購入リストの一部として2台のバックアップユニットを購入しましたが、「このままなら、このバックアップの2台が必要になる日は来ないかもしれませんね」とRowe 氏は述べています。
グルンドフォスの提供内容
効率のニーズと変化する需要を管理するために、グルンドフォスは2台のスマートデジタル定量ポンプと立形多段うず巻ポンプCRNを、100 gpmのROシステムに供給しました。
効率と柔軟性の向上
「私たちのシステムの両方の注入ポイントに使用しているグルンドフォスのポンプは、完璧に機能しており、操作や調整がとても簡単です」とRowe 氏は言います。
プロジェクトの概要
テーマ:水処理
大陸 :北米
場所 :シンシナティ(オハイオ州) / アメリカ合衆国
分野 :インダストリー
用途 :食品・飲料
製品 :CR / CRN / スマートデジタル定量ポンプ