事例

COVID-19対策にスマートデジタル定量ポンプを採用


はじめに
Clean Works社は、食品衛生の分野で革新性が認められた受賞歴のある新興企業です。同社はCOVID-19への対策に貢献する独自の方針を打ち出しました。マスクやその他の保護具(PPE)の消毒に、自社の消毒技術を採用したのです。

Clean Works社は、収穫された農産物の衛生状態を改善して食中毒の発生を防ぐことを目的に、2012年にカナダのオンタリオ州で設立されました。従来、収穫物は洗浄処理をされていましたが、水を大量に消費するこの工程で除去される細菌は約 50% にすぎませんでした。

そこでClean Works社は、紫外線、過酸化水素、オゾンを使用して 99.99%の細菌を死滅させるソリューションを考案し、水の消費量を削減しながら、より効果的で安定した洗浄工程を実現しました。 

同社は、新設された関連会社であるClean Works Medical社を通じて、世界のニーズを満たすClean Flow Heath Care Miniを提供しています。COVID-19の感染拡大が続く世界で、Clean Flow Miniの技術は、1時間に最大で1,200枚のN95マスクを消毒することができます。

ソリューション
グルンドフォスは、PLC統合による精度要求に応えるために、Clean Works社のノズルと化学薬品を使用してスマートデジタル定量ポンプDDAの試験を始めました。

グルンドフォスの地域セールスマネージャーであるAninda Sarkerは「噴霧の結果は本当にすばらしいものでした。当社のポンプでソリューションを試験した際に、私はClean Works社チームのために動画を撮影し、ポンプが実際に動いているところを確認してもらいました。また、当社のソリューションが必要な結果をもたらすことを確認するため、工場で現場試験にも参加しました。」と述べています。グルンドフォスのチームによって、ポンプが革新的な運転をすることが確認されました。

グルンドフォスのスマートデジタル定量ポンプは、ステッピングモータ技術を使用することで、非常に少量の薬液が必要な場合でも、スムーズな連続注入を実現します。さらに、統合された圧力センサと流量監視機能で、実際の流量と設定値を比較し、必要な調整を自動的に行うことで流量を制御します。 

このポンプはIP65認証を取得しているため、機器の外に安全に取り付けることができ、機器内の貴重なスペースを節約できることができます。

成果
グルンドフォスのスマートデジタル定量ポンプDDAは、Clean Works 社の農産物用Clean Flow MiniとClean Flow Healthcare Miniに完全に統合されています。 

「このポンプのおかけでメンテナンスの心配が全く無くなりました」とClean Works社の共同経営者であるPaul Moyers氏は述べています。 

カナダではN95マスクやその他のPPEが不足していたため、Clean Works社の関連会社であるClean Works Medical社に対しては、Clean Flow Health Care Miniとその機能に不可欠な化学薬液注入用の定量ポンプへの、医療機関や産業界からの需要が高まっていました。

グルンドフォスは、グローバルオペレーションチームと協力して、Clean Works社向けのDDAポンプの需要増加に迅速に対応し、同社の革新的なソリューションを、人命救助に貢献する最前線の医療従事者を保護する機器の消毒に展開できるようにしました。

そのソリューションを反映したClean Works Medical社は現在、カナダの連邦政府および州政府、病院、老人ホーム、その他の医療施設と協力して、パンデミック中に消毒済みの機器の供給を支援しています。

Clean Works社の社長兼CEOであるMark VanderVeen氏は「重要なのは、この危機に際して最前線の医療従事者にPPEソリューションを迅速に提供することでした。グルンドフォスはそのために不可欠な存在でした。」と述べています。

COVID-19パンデミックに対するグルンドフォスのソリューションの詳細をご覧ください