TPE2とTPE3 - いつどちらを選ぶべきか
TPE2を使うべきケースとTPE3を使うべきケースについて学びます
このタスクでは、TPE2とTPE3の違いと、TPE2がどのような状況に適しているかを解説していきます。
TPE3には設置先のシステムやアプリケーションを最適化する、これまでの常識を覆す最新機能が使用されています。
温度差制御モードや内蔵の熱量計、流量制御機能、搭載された差圧センサ、温度センサなどです。このような機能のおかげで、外部に圧力センサや温度センサを設置することなく、複数の制御モードで効率的に運転することが可能になっています。
よって、グルンドフォスでは最初の選択としてTPE3をおすすめしています。
ですが、TPE3にはなく、TPE2にのみ搭載されている機能がいくつかあります。お使いのポンプシステムにこれらの機能が必要な場合は、もちろんTPE2を選ぶべきです。
TPE2だけに搭載されている機能とは、高度設定値調整機能と…
…制限超過機能です
この2つの機能を簡単に説明します
高度設定値調整機能は、ポンプの性能をいかに変化させるかを決定するパラメータをユーザーが任意に選び、定義することができる機能です。
例えば、パラメータには…
外気温や…
温度差などがあります
循環熱回収システムを例にとりあげてみましょう。ここでは2つの気流の温度差によって流量が決定されます。温度差が高ければポンプの出力は高くなり、
温度差が低くなればポンプの出力は低くなるのが理想です。そして、温度が特定のレベルに達するとポンプは停止します。
高度設定値機能を使うと、ポンプの出力は2つの気流間の温度差に応じて変化します。
ポンプの運転をカスタマイズできるもう1つの機能が制限超過機能です。
この機能では圧力や温度など、ポンプの運転に影響を与えるパラメータを選択し、このパラメータに制限値を設定します。
もう一度同じ例を使ってみましょう。温度差が制限値として事前に設定された温度である2℃を超えると、ポンプは運転を停止します。
…そして、温度差が再び制限値を超えると運転を再開します。ここでは3℃に設定されています。
よって、ポンプの運転をコントロールする独自のパラメータを作成する必要がある場合は、TPE2が最適です。
それ以外の場合は最新機能やメリットが多いTPE3をおすすめします。